2025年12月の日記


地域限定保育士

2025年12月7日(日)

12月3日に開かれた文教厚生常任委員会で、「議案第 101 号 上野原市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例制定について」が、審議されました。この条例改正のポイントは二つ、地域限定保育士を位置づけたこと、施設での児童虐待を発見した者に通報を義務付けたことです。

地域限定保育士? 2015年から国家戦略特区に指定された地域で、その地域に限定的した保育士資格を与えるものです。今年10月から、戦略特区に限らず、全国的に資格を与える制度にしたため、条例の整備が必要になりました。地域に限定した資格ですが、3年間の勤務等を要件に、全国的に通用する保育士資格となります。この資格は、保育士が不足する地域で、認定が必要ですが、来年度は認定試験が実施される府県は、三重県、滋賀県、大阪府、奈良県、岡山県、福岡県が予定されているようです。試験の内容は、ほぼ保育士試験と同様とされていますが、実技試験が、実技講習を受けることによって、免除が可能になっています。

こんな面倒な制度を導入するより、保育士の低賃金を改善することが本筋だと思います。保育士を育児のための補助的な労働ではなく、保育・教育の専門職にふさわしい、賃金と待遇を保証することが必要です。


ごみ処理

2025年12月6日(土)

生ゴミ処理器「キエーロ」を使用中。気温が低下するにつれ、分解速度が落ちてきています。

今朝は、資源ごみの収集日。新聞2包、雑紙1包を出しました。

なるべく焼却ゴミを出さないようにと気をつけていますが、まだ、結構な量を出しています。

街路樹の落ち葉も相当量になります。こちらは、作物を育てている人に、堆肥用として使ってもらうようにしています。


老健施設

2025年12月5日(金)

昨日、老人保健施設に入所されている方のお見舞いに行ってきました。初めて尋ねる施設だったので、戸惑うことばかりでした。もちろん、感染予防のためにマスク着用、手指消毒は心得ていましたが、スリッパへの履き替え、エレベーターは、暗証番号を入力しなければ開いてくれません。また、面会時間も15分と限られていました。もちろん、スタッフの方の対応は、親切で、不満に思うことはありませんでしたが。食べ物の差し入れも不可。

今でも、介護施設に働く方の心理的なプレッシャーは、大変なものだと痛感した次第です。それに見合う賃金などの待遇は、と心配になってきました。


師走

2025年12月4日(木)

今日はしんぶん赤旗の配達担当日。寄り道をして、上野原駅前のイルミネーションの写真を撮ってきました。師走です。それにしても強風が吹きました。鶴島の神明社前の県道に銀杏がたくさん落ちていました。避けることが出来ず、タイヤに強烈な匂いが染みつきました。腐朽木の落枝で道が塞がっていた所が2ヶ所。手で路側に寄せておきました。大月アメダスの22時の風速は4.3m/sでした。


長い議案名

2025年12月3日(水)

文教厚生常任委員会が開かれました。今回付託された案件は3議案。
議案第99号 上野原市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例制定について
議案第100号 上野原市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例制定について
議案第101号 上野原市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例制定について
なんと議案名は3議案とも長い。自民党政権の混迷を反映しているのでしょうか。
議案第99号は、いわゆる「誰でも通園」制度です。来年4月からは、全国の自治体で実施されることを強要?されるので作らされた条例です。条例そのものは、4条しかありません。内容を内閣府令「乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準」を準用しているからです。
この基準には、「一般型乳児等通園施設支援事業」と「余裕型活用型乳児等通園支援事業」と2種類があります。「余裕型」は、定員に余裕があれば、実施する事業ですが、現在の保育所、こども園には、余裕がないので、市は「一般型」で実施する予定だそうです。そのために保育士を確保したと説明がありましたが、現在でも、0-2歳児のための保育士が足りないので、苦労しています。もちろん、就労していなくても通園できるに越したことはありませんが、政府としてやることは、保育士の賃金を含めた待遇改善です。それを放置して、「誰でも通園」の音頭を取るなど、「何を考えているのか」と言いたくなります。担当者の苦悩が伝わってきました。


寸劇の練習

2025年12月2日(火)

今日は定例の上野原市男女共同参画推進委員会。12月14日のぴゅあフェスティバルで上演予定の寸劇の最終練習を行いました。第3稿で確定稿にしました。練習をしていて、若干の修正を行いましたが、シナリオはもう修正しません。小道具も揃い、後は本番に突入です。

ほとんど練習もなしに、上演できるような仕掛けを作っています。あとは度胸だけ。それでも、楽しく、ためになる話を作りました。

上野原市男女共同参画推進委員会では、これまで2011年から、13作の寸劇を上演してきました。最初の1作は、Yさんの作。以降12作は、私が書いてきました。もうそろそろ種が尽きそうです。


世界文化遺産

2025年12月1日(月)

富士山の世界文化遺産の地図です。オレンジ色のところが、コアゾーンと呼ばれる地域です。文化庁の記述では「コアゾーン(推薦資産):登録推薦資産を効果的に保護するたに明確に設定された境界線。境界線の設定は,資産の顕著な普遍的価値及び完全性及び/又は真正性が十分に表現されることを保証するように行われればならない。」と書かれています。その周りが、緩衝地帯と呼ばれています。「推薦資産の効果的な保護を目的として,推薦資産を取り囲む地域に,法的又は慣習的手法により補完的な利用・開発規制を敷くことにより設けられるもうひとつの保護の網である。推薦資産の直接のセッティング,重要な景色やその他資産の保護を支える重要な機能をもつ地域又は特性が含まれるべきである。」 ただし、ユネスコによれば、世界遺産の厳密な登録範囲は、コアゾーンのみです。それでも、緩衝地帯の果たす役割は重要です。地図を見て、不自然さを感じませんか。コアゾーンに接していながら、北東部に色付けされていない地域が広がっています。北富士・東富士演習場です。

北富士演習場は、1936年、旧陸軍が開設しています。敗戦により、米軍が接収しましたが、サンフランシスコ講和条約締結後も、アメリカ軍が演習を行っていました。自衛隊に管理が移管したのは、1973年になってからです。1997年からは、沖縄の負担軽減として、米海兵隊の実弾砲撃訓練が実施されてきました。負担軽減ではありませんでした。米軍の訓練拡大に応えた自民党政府の「思いやり」です。