上野原通信 No.264
サラシナショウマ(キンポウゲ科 Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.)は、山地の落葉広葉樹林内や林縁、草原などでみられる高さ50~150cmの多年草です。8~10月に、長い円柱状の総状花序を出し、花序には短い白い毛が密にはえます。花は白色で小さく、花弁状の萼片と花弁がありますが、開花後すぐに落ちてしまい、花には多数の白い雄しべがめだちます。そのため、花序はブラシ状に見えます。花の重さで垂れ下がります。先端の昆虫は、ハナアブの一種、ホソヒラタアブでしょうか。
日本(北海道~九州)、朝鮮、中国、シベリア東部~カムチャッカ、千島、樺太に分布します。
自然はつながっているのに、現実の社会は分断されています。究極的には、富の分配にあるのでしょうか。人間的な労働によって得られた富が、直接的な生産関係から分離された人達の私的な所有物として現れる矛盾が世界を混乱させています。新しい生産関係が求められているのに、未だに旧態依然の社会勢力が大手を振っています。日本でも、世界でも。
2022.10.20 川田 好博