上野原通信 No.262

  キタノコギリソウ(キク科 Achillea alpina subsp. japonica)、知床五湖で撮影してきました。知床はヒグマの生息域でもあるので、知床五湖フィールドハウスでレクチャーを受けないと入ることができません。subsp. は亜種を表わしています。種小名にalpina(高山生の)とあるように、ノコギリソウは、1000m以上の高地で見られる植物ですが、北海道では、海岸近くでも見られます。ミズバショウでさえ、平地に群生しています。今回は、知床五湖の他に能取岬、小清水原生花園も歩いてきました。

 

自然が豊かなところのオーバーユースは、どこでも問題になっています。環境を守ることは、単純ではありません。自然に関する深い洞察が求められています。

 

1991年に長男が北海道の大学に進学してから、何度も訪れている北海道です。新型コロナウイルス感染症の影響で、3年も会っていなかった息子家族を訪ねてきました。直前にPCR検査で陰性を確認し、4回目のワクチン接種もしました。昨年孫娘も北海道に進学したので、ますます縁が深くなりました。

2022.8.19 川田 好博