上野原通信 No.304
クスノキ(クスノキ科 Camphora Camphora)。日本(関東以南)、台湾、中国南部、ベトナムなどの暖地に自生しています。葉を揉むと芳香がします。樟脳の原料です。英名は camphor tree(カンフルの木)と呼ばれます。クスノキから採取される精油成分であるカンフル(camphor、樟脳)に因みます。防虫剤や薬用、セルロイド製造に利用されていました。材は建築材や仏具、家具などに用いられてきました。比較的成長が速く、丈夫なため広く植栽され、特に西日本の寺社にはしばしば大木があり、神木とされているものあります。
常緑広葉樹の高木ですが、葉の寿命は1年程度で、春には葉が入れ替わります。葉脈は、本から3本に別れ、三行脈と呼ばれています。
出身大学(千葉県松戸市)には、北限のクスノキが植栽されていました。写真は、山梨県立美術館・文学館の敷地で撮影しました。手を入れすぎて樹形が崩れていました。
日本の民主主義のあり様に危惧を感じます。フェイクや声の大きさに左右される状況が、戦前の息苦しい時代に回帰するのではと心配されます。現象の裏に潜む本質を見極める力が求められています。身体的には厳しい状況が続いていますが、春を待ち望んでいます。
2026.2.15 川田好博