上野原通信 No.297
コバイケイソウ(シュロソウ科Veratrum stamineum)。以前はユリ科とされていましたが、APG植物分類体系では、シュロソウ科が作られました。それでも16属170種ほどの草本が属しています。キヌガサソウ、ショウジョウバカマ、エンレイソウもこの仲間です。
関東甲信越地方もようやく梅雨が開けました。平年並みです。太平洋高気圧が東に偏ったため、高気圧の縁を回って来た湿った空気が、大気を不安定になり、連日のように雷雲が覆う天気が続いていました。梅雨明け10日は、比較的天候が安定し、30代の頃までは、よく山に登っていました。その後は、部活の顧問として合宿が入り、望んだ時期の山登りはできなくなりましたが。
写真は、昨年7月に栂池自然園で撮影したものです。山地から亜高山の草地や湿地のような、比較的湿気の多いところ自生しています。全草有毒です。誤食して中毒になる事故が毎年のように発生しています。
排外主義的な言動が溢れかえっています。次は、誰が標的にされるのでしょうか。戦前の日本は、標的が拡大され、窒息していきました。誰もが「個人として尊重される」、日本国憲法の基本理念の大切さを噛みしめる今日このごろです。
2025.7.22 川田好博