上野原通信 No.279

 ソシンロウバイ(ロウバイ科 Chimonanthus praecox form. con-color)。ロウバイの変種です。ロウバイは、中心部が赤紫色になりますが、ソシンロウバイは、中心部も黄色です。中国原産、日本へは17世紀初め、江戸時代に渡来したと言われています。

 花期は1~2月。名の由来は、蝋梅を音読してロウバイとなった説、臘月(陰暦12月)に咲くからなどの説があります。梅とありますが、ウメは、バラ目で、ロウバイはクスノキ目で近縁ではありません。

 土壌を選ばず、栽培が容易な種です。挿し木により増やせますが、実生からも育成できます。

 年明け早々から能登半島地震が発生しました。多くの方が命を落とされ、お悔やみ申し上げます。未だに孤立集落が解消せず、心が痛みます。一刻も早く、日常が戻ることを願っています。

 能登は、時国家という旧家があり、文化的にも優れたものを持っている地です。北前船が、豊かな生活を支えていました。その賑わいが再び戻るためには、地震復興とともに、真の過疎対策が行われることが必要ではないでしょうか。 

 

2024.1.14 川田 好博