上野原通信 No.276
シソ(シソ科 Perilla frutescens var. crispa)は、たくさんの品種や変種があり、基本品種はチリメンジソで中国原産です。日本ではシソといえば、赤ジソがあり、青じそはその変種です。
和風ハーブの代表格で、防腐作用や殺菌作用があることが知られています。食用される葉、実、花は、生食のほか、刺身や麺類の薬味やつま、天ぷら、漬物、ジュースなどに使われています。
代表的な短日植物で、秋が近づくと花芽分化を起こして栄養生長から生殖生長へ移行し、やがて花穂が出てきて開花・結実します。ふつう、秋に自然に落ちた種子は、約6か月ほど休眠期を過ごし、翌春に気温が高くなるとたくさん発芽してきます。
シソの芳香は、ペリルアルデヒド(モノテルペン類)と呼ばれるもので、シソの精油成分の50%以上を占めています。
家の庭には青じそが育っており、毎年芽を出してくれます。小さな花ですが、可憐です。季節の変化に反応して姿を変えていく植物に癒やされる日々が続いています。歳を重ね、そこここに不具合が増えていく身体を騙しながらの暮らしが続いています。
2023.10.19 川田 好博