上野原通信 No.268

カワヅザクラ(バラ科 Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’)はオオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種です。伊豆半島で生まれた品種です。オオシマザクラは日本固有種ですが、カンヒザクラは台湾から中国南部に自生しています。沖縄県石垣島にも自生していますが、台湾から持ち込まれたものという説もあり、結論が出ていません。カワヅザクラは、静岡県賀茂郡河津町で植栽されていたカンヒザクラと自生のオオシマザクラが自然交配されたと考えられます。1955年に原木が発見され、1966年にはじめて開花し、そこから接ぎ木で増えていきました。

 

カンヒザクラ系の赤い色が入っている特徴があります。2月から開花する系統なので、虫による受粉が少なく、接ぎ木が主な繁殖方法になっています。

 

庭ではフクジュソウも満開となり、春の足音が聞こえてくるようですが、まだまだ寒気が入り込んでいます。議会対策に追われている日々です。

 

東アジアの安全保障環境が悪化していると誰もが言っていますが、緊張緩和のために働く動きがほとんど見えないことに不安を感じています。軍事ブロックによる均衡は、決して平和ではありません。  

2023.2.24 川田 好博