上野原通信 No.296

 シモツケ(バラ科Spiraea japonica)。東アジアの温帯に分布する落葉広葉樹の低木です。草本のシモツケソウ(バラ科Filipendula multijuga)とは別種です。シモツケの葉は単葉で、シモツケソウは5裂の頂小葉なのですぐに区別がつきます。海岸から山地までの、日当たりの良い草地や岩礫地などにやや稀に生育していますが、庭木として植栽されています。

 開花時期は5 - 8月です。本年枝の枝先に頂端が平らな複散房形花序に多数の花を付けます。両性花で、香気があり、花の直径は3 - 6 mmです。花の色は濃紅色、紅色、薄紅色、稀に白色などがあります。花弁は5個、雄蕊は25 - 30個で花弁よりも長く雌蕊は5個です。

 世の中、備蓄米が騒がれていますが、米の品薄感が価格高騰を招いています。昨年の6月に2023年産米が44万トン不足だとわかっていましたが、農水省は新米が出れば価格も落ち着くと、何も手を打ちませんでした。当然、2024年産米も不足するでしょう。水田は多年の努力で維持されています。米農家の支援をしなければ、米不足は続きます。世界的に食糧不足の傾向が続いています。主食の確保も難しいようでは、この厳しい世界で生き残っていけないと思うこの頃です。

2025.6.23 川田好博